Au gout du jour Nouvelle Ere(東京)|シャトーシャロンのソースが最高。隙無く完璧に全部美味い&記憶に残る料理に感服。


オーグードゥジュール ヌーヴェルエール (Au gout du jour Nouvelle Ere)

03-5224-8070

東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 5F


 昔、代官山のラシェットさんを訪問した時の料理がどれも美味しく、中でもジビエのヤマシギが凄く旨かったのがとても印象的で、また食べたいと思っていたら改装休業(2016年)。それでも忘れられずにいて調べてみたところ、何とこちらのお店に同じ方(佐々木シェフ)がいらっしゃるということでは無いですか。と言う事で、時期的に今回もベカスをメインにお願いし訪問。


 コースは最初から最後の1品まで印象的なポイントがあって、繊細っで見た目は美しく、しかし味は面白く美味い、とどれも記憶に残る素晴らしい料理。メインのベキャスは期待通り旨い。臭みはいい感じにマスキングされながらもジビエならではの香りと旨味が立っていて、やはりこれは抜群。あとはタイトルにも載せましたがこの時期のスペシャリテとしてサーブされたのがフランス産ホワイトアスパラガスとモリーユ茸・シャトーシャロンのソース。シャトーシャロンというのはフランス・ジュラ地方で穫れるサヴァニャンのというブドウ品種で作られる黄色いワイン(ヴァン=ジョーヌ)。それをフランス産ホワイトアスパラガスと、ブドウが穫れるのと同じジュラ地方産のモリーユ茸に合えて出す料理。シャトーシャロンのクセがかった独特の香りをまとったクリーミーな味わいのソースのインパクトが凄まじく、食べた瞬間にあまりの旨さに驚きを隠せない逸品。この時期なら毎年出るとのことだが、出逢えたならラッキーな一品。


 訪問したのは(代官山と合わせて)2回ともベカスが食べられる季節だったのですが、きっと他の時期に来てもきっと今日の料理と同じくらい驚かせてくれるはず、というが期待が持てるお店です。どれもこれも美味しくて、大満足。また来ます。


アミューズ

蓋を開くと広がる薫製の煙と香りが印象的。カリカリに仕上げた皮も軽やかで旨い。1品目から素晴らしい仕上がり。


九十九里産 地蛤と焼き茄子

焼き茄子の香りが印象的。美味しい。香ばしいって最高。昔はどうでも良かった茄子がこんなに旨いなんて、こっちが歳取った…のではなく、単に料理が素晴らしいのだと思う。地蛤も旨味があって美味しい。

三陸産牡蠣と北海道産ポワロー葱

これも美味しかった。牡蠣は大粒のぶりぶりしたヤツがどーん、と鎮座。エスプーマというか白い泡状のソースをまとっていて、牡蠣ならではの磯感を絶妙に感じられつつ旨味が凝縮された1品。妻はこれに感動してました。ポワロー葱(ポロ葱)も肉厚でジューシーでしっとり。


フランス産ホワイトアスパラガスとモリーユ茸 シャトーシャロンのソース

完全な伏兵はこちら。メニューを見た際にノーマークでしたが、あまりの旨さに感動。ソースが素晴らしく、ボキャブラリーが足りてませんが、ソースに顔面をぶん殴られたくらいのインパクト。シャトーシャロンの香りがそうさせるらしいです。オーセンティックなフレンチに特徴的なコクのあるソース。そこにシャトーシャロン(黄色みの掛かったワイン)の香りが加わると、旨味が脳天を着くような信じられない味のソースになるみたいです。

(写真一番上)


鮮魚のプレゼと春野菜

黒豆も含めた春野菜は火入れが完璧で色が鮮やか。さらにややスパイシー(?)なアクセントもあって面白い。魚はキジハタだったか。身がプリプリでこちらは前品と違って、野菜と合わせたソースは爽やかめ。美味。


スコットランド産 ベキャス(ヤマシギ)のロースト

ベカスのロースト。事前に注文してようやく辿り着くことが出来ました。肉が一番厚い部分は薄らとジビエならではの臭みがありますが、パンに詰めてある内蔵部分に合わせると口の中で何とも言えない旨味がします。今回は大きくスライスした黒トリュフも添えてありました。こちらもジビエの香りに良いアクセント。これは…赤ワインが無限に飲めそうです。

ベカスはこちらのお店でしか頂いたことが無いので、正直なところベカスというものが全部旨いのかは分かりません。ただ他のお店で昨年冬に頂いた雷鳥(グルーズ)も抜群に美味しかったけど、それよりベカスの方が好みに合う。


ヴァローナショコラのブリュレ・コーヒーのアイスクリーム

ブリュレの上はスプーンで割りたくなるアレです。口当たりが驚くほどにマイルド。アイスと一緒でも旨い。とろけそうな感じが溜まりません。


最後はハーブティーとコーヒーを香りで選べる面白い仕様。あれこれ試して私はコーヒー、妻はハーブティーにしました。このタイミングの茶菓子のフィナンシェってバターの破壊力が半端ではなく大好きです。とそれぞれどれもインパクトのある美味しさで大満足でした。ごちそうさまでした。

Restaurant Guide by JUN FUJITA

また行きたいお店まとめ。場所は東京の神楽坂・飯田橋エリアが手厚め。ジャンルはイタリアンが多め。

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